高橋元吉 たかはしもときち 1893年生まれ
鳴く虫
十五の少年
にわとり
木犀の匂ひ
暗い夏の晩
胸の底が
なにもそうかたを・・・・
多田不二 ただふじ 1893年生まれ
凝視
小公園
中川一政 なかがわかずまさ 1893年生まれ
ひるすぎ
黙つてゐる蝉
毛布
百田宗治 ももたそうじ 1893年生まれ
味噌汁
地を掘る人達に
嬰児
私の帰ってくるのは此処だ
どこかで春が
桜庭芳露 さくらばほうろ 1894年生まれ
険悪な天候
高群逸枝 たかむれいつえ 1894年生まれ
漂遊吟
最後のキス
竹内勝太郎 たけうちかつたろう 1894年生まれ
時間
貝殻調
田中冬二 たなかふゆじ 1894年生まれ
田沢温泉
冬の夜道
山鴫
くずの花
美しき夕暮れ
平戸廉吉 ひらとれんきち 1894年生まれ
音信
西脇順三郎 にしわきじゅんざぶろう 1894年生まれ
冬の日
雨
天気
伊藤野枝 いとうのえ 1895年生まれ
東の渚
金子光晴 かねこみつはる 1895年生まれ
葦
かなしい真珠採りの歌
——自叙伝について
生と死
骨片の歌
山之口貘君に
富士
禿
偈
花火
くらげの唄
コツトさんのでてくる抒情詩
石
燈台
若葉よ来年は海へゆこう
洗面器
おっとせい
松本淳三 まつもとじゅんぞう 1895年生まれ
反逆
宮沢賢治 みやざわけんじ 1896年生まれ
政治家
馬
告別
林中乱思
松の針
雲の信号
生徒諸君に寄せる
恋と病熱
カーバイト倉庫
春と修羅(序)
春と修羅(mental sketch modified)
われらぞやがて泯ぶべき
疲労
霜と聖さで畑の砂はいっぱいだ
停留所にてスヰトンを喫す
善鬼呪禁
〔丁丁丁丁丁〕
眼にて云う
作品第一〇〇四番
小作調停官
星めぐりの歌
無声慟哭
報告
それでは計算いたしませう
烏百態
雨ニモマケズ
永訣の朝
村山槐多 むらやまかいた 1896年生まれ
第二の遺書
一本のガランス
モデル女に
たそがれの美少女
走る走る走る
死の遊び
小口太郎 おぐちたろう 1897年生まれ
琵琶湖周航の歌
壺井繁治 つぼいしげじ 1897年生まれ
熊
風船
黙っていても
空から降りてきた男
安西冬衛 あんざいふゆえ 1898年生まれ
軍艦茉莉
春
桜の実
春
猪狩満直 いがりみつなお 1898年生まれ
馬
井伏鱒二 いぶせますじ 1898年生まれ
つくだ煮の小魚
笹沢美明 ささざわよしあき 1898年生まれ
危険な先端
言葉
八木重吉 やぎじゅうきち 1898年生まれ
麗日
雲
雨の日
稲妻
草をむしる
秋
どきん、どっきん、といふ 心臓
夕焼
ああちゃん!
無題
くちばしの黄な 黒い鳥
ふるさとの山
しづかな 画家
一群のぶよ
息を 殺せ
虫
ひかる人
母をおもふ
秋の かなしみ
静寂は怒る
花
人形
はらへたまつてゆく かなしみ
草に すわる
鳩が飛ぶ
心よ
白き響き
うつくしいもの
私の詩
吉田一穂 よしだいっすい 1898年生まれ
嵐
母
蔵原伸二郎 くらはらしんじろう 1899年生まれ
足跡
西瓜畑
動物園にて
老いたきつね
五月の雉
卵のかげ
鴉
たびびと
遠い友よ
高木斐瑳雄 たかぎひさお 1899年生まれ
蹈み入つてはいけない
萩原恭次郎 はぎわらきょうじろう 1899年生まれ
父上の苦しみ給ひし事を苦しまむ
僕は君が生まれた時
長い髪によごれたリボンを結んであそぶ彼の女
首の無い男
風と語る言葉
日比谷
○●
ラスコーリニコフ
丸山薫 まるやまかおる 1899年生まれ
砲塁
汽車に乗つて
原子香水
弔歌
帆が歌つた
古い詩集
学校遠望
狐
稲垣足穂 いながきたるほ 1900年生まれ
追つかけられた話
星が二銭銅貨になつた話
岡崎清一郎 おかざきせいいちろう 1900年生まれ
心について
春の庭
尾形亀之助 おがたかめのすけ 1900年生まれ
曇天
彼は待つてゐる
隣の死にそうな老人
夜の花をもつ少女と私
ひょっとこ面
障子のある家(後記)
親と子
或る話
今日は針の気げんがわるい
猫の眼月
病気
散歩
ある来訪者への接待
北川冬彦 きたがわふゆひこ 1900年生まれ
ラッシュ・アワア
戦争
鳥の一瞥
兆
三好達治 みよしたつじ 1900年生まれ
駱駝の瘤にまたがつて
かよわい花
牝鶏
鴉
パン
浅春偶語
ブブル
庭
私の猫
燕
鴉
村
大阿蘇
庭
土
昨日はどこにもありません
湖水
雪
石川善助 いしかわぜんすけ 1901年生まれ
鯨油工場 ―鯨魚死而慧星出、准南子―
候鳥回歸
原始への浪費
岡本潤 おかもとじゅん 1901年生まれ
罰当りは生きてゐる
小熊秀雄 おぐまひでお 1901年生まれ
約束もしないのに
詩の俳優
ウラルの狼の直系として
ゴオルドラッシュ
天井裏の男
孤独の超特急
トンボは北へ、私は南へ
甘やかされてゐる新進作家
しやべり捲くれ
接吻
姉へ
耳鳴りの歌
馬の胴体の中で考えていたい
蹄鉄屋の歌
遠地輝武 おんちてるたけ 1901年生まれ
竹