一群のぶよ いち群のぶよが 舞ふ 秋の落日 (ああ わたしも いけないんだ 他人も いけないんだ) まやまやまやと ぶよが くるめく (吐息ばかりして くらすわたしなら 死んぢまつたほうが いいのかしら) 八木重吉 「秋の瞳」所収 1927