ふるさとの山 ふるさとの山のなかに うづくまつたとき さやかにも 私の悔いは もえました あまりにうつくしい それの ほのほに しばし わたしは こしかたの あやまちを 讃むるようなきもちになつた 八木重吉 「秋の瞳」所収 1927