汽車に乗つて

汽車に乗つて
あいるらんどのやうな田舎へ行かう
ひとびとが祭の日傘をくるくるまはし
日が照りながら雨のふる 
あいるらんどのやうな田舎へゆかう
車窓に映つた自分の顔を道づれにして 
湖水をわたり 隧道をくぐり
珍しい少女や牛の歩いてゐる
あいるらんどのやうな田舎へゆかう

丸山薫
幼年」所収
1935

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