柱
天にむかい
天をささえ
地にしるし
地をさす
むすばれる星明かりと
土の匂い
冗談
言葉と言葉の間にある
空気の指が
君の細胞のすきまを
くすぐる
水
空を大地をめぐれ
からだをめぐれ
いつでも
動きつづけるものだけが
清らかだ
塩
しお はるかな
うみのあじがする
しお よあけのゆきと
おなじいろ
しお いのちをささえ
いのちをきよめる
小さじいっぱいの
ちきゅうのかたみ
覚和歌子
「ポエタロ」所収
2016