詩集の美、今回は中嶋康博さんの「中嶋康博詩集」を紹介いたします。
一言で言えば、端整で落ち着きのある趣といったら良いのでしょうか。
濃いブルーのクロス装の表紙は手触りもいいです。
文字組も大きすぎもせず、小さすぎもせず、絶妙なバランスですね。
まさに詩集らしい詩集と思います。
中嶋康博さんの先師田中克己氏の「田中克己詩集」の装丁に倣ったとのこと。
写真だけなのでわかりづらいのですが、確かに趣が似ているようです。
出版社も同じ潮流社です。
中嶋さんは四季派の詩人に私淑し、その流れを汲む作品を書いていらっしゃいます。
この詩集には1988年の「夏帽子」、1993年の「蒸気雲」、2冊分の詩篇とその後の作品が収められています。
登山、山についての詩が多く、読んでいて、まるで自分が今夏山の中にいるような感覚になりました。
当サイトではこの「中嶋康博詩集」より「夏帽子」と「音楽」の二篇を紹介させていただいています。
是非読んでみてくださいね!
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また、中嶋康博さんは、四季派を中心とした詩集目録のサイトを運営されてます。圧倒的なデータ量の大変な労作です。資料的価値も非常に高いので、ご興味のある方は一度のぞいて見てください。こちらです。