Sometimes the mist overhangs my path,
And blackening clouds about me cling;
But, oh, I have a magic way
To turn the gloom to cheerful day—
I softly sing.
And if the way grows darker still,
Shadowed by Sorrow’s somber wing,
With glad defiance in my throat,
I pierce the darkness with a note,
And sing, and sing.
I brood not over the broken past,
Nor dread whatever time may bring;
No nights are dark, no days are long,
While in my heart there swells a song,
And I can sing.
James Weldon Johnson
From “Fifty years & Other Poems”
1917
訳してみました
歌という賜物
ともすればたどる道に霧がたちこめ
黒雲がつつみこもうとする
しかし ほら 魔法のようなやり方がある
陰鬱を陽気な日に変えるやりかた
私は小声で歌う
たとえ行く道がますます暗くなろうとも
悲しみの暗い翼に覆われようとも
ものともせず 喜びにのどをふくらませ
闇をつらぬいて調べもたかく
歌う 歌う
つらい過去はふりかえるまい
なにごとであれ 未来のもたらすものをおそれまい
明けない夜はなく 暮れない日もないのだから
そのときひとつの歌がわきあがり
歌うことができる
ジェイムズ・ウェルダン・ジョンスン
『五十年 その他の詩』より
1917年
松本さん、素晴らしい翻訳、ありがとうございます!
私も挑戦しますよ!しばらくお待ちを!
私も挑戦してみました。
歌という贈り物
時には霧が行く手を覆ってしまうこともある
黒い雲につかまってしまうことだってある
だけど、ほら、魔法があるんだ
憂鬱な気分を素晴らしい日に変えてしまう魔法が
それは、そっと歌うこと
もしも道に陰りがさしたとしても
悲しみの暗い翼の影になったとしても
僕の喉の奥から、喜びに溢れた
声が闇を突き破る
歌え、歌え
悲しい過去を思い悩むまい
来るべき未来を恐れまい
暗い夜も無いし、長い昼も無いんだ
僕の心に歌が湧き上がっているのならば
そう、僕は歌うことができる
No nights are dark, no days are long, の翻訳は松本さんの訳の方が正しいように思えます。
私は一応字面通りに訳してみましたが、意味が通らないので。
すばらしい翻訳ですね
ありがとうございます
各スタンザの終りの sing の繰り返しが印象的な詩です
この詩人の詩は初めて読みました
すてきな詩を教えていただきありがとうございました