泣いている 水仙のまだぬれている茎を組んで 霜のように渡ってきていながら 架けたりないはなの茎の短さのように 架けたりない短さを ああもこうもしてやれなかったと言って 泣いている。 三井葉子 「まいまい」所収 1972