橋 沈黙は詩へわたす 橋のながさだ そののちしばらくの あゆみがある それはとどまる ふりかえる距離が ふたつの端を かさねあわせた 夜目にもあやな 跳ね橋の重さなのだ 石原吉郎 「水準原点」所収 1972