詩集の美シリーズ。今回は小網恵子さんの「野のひかり」を紹介いたします。
白いシンプルな表紙に金箔でおされた野の花と印象的な緑色のタイトルが刻印されています。
発行は水仁舎。北見俊一さんが一人で運営してらっしゃる出版社で、編集から製本までを手がけておられます。一冊一冊を手で製本されているそうで、実際に手に取ると丁寧に作られた本であることが伝わってきます。北見さんはもともと詩学社で多くの詩集の出版に携わっておられたとのこと。
この通り、フォントも独特の味わいがありますね。恐らく活版印刷で刷られているのではないかと推測しています。あまりくっきりしすぎていない優しい感じの書体です。
「お皿に値段が印刷されていては、おいしく食事が出来ない」という理由から本には定価やバーコード、ISBNコードが印刷されていません。ご覧のように裏側は真っ白です。
その代わりにこのような栞がはさまっております。
持っているだけで嬉しくなる「野のひかり」。もちろん装丁だけでなく、内容も素晴らしいです。さりげない日常の風景から丁寧につづられた優しい言葉に、心が癒されます。20篇の詩および散文詩が掲載されています。当サイトでは「野のひかり」から一篇「五月」を紹介させていただいております。
さて、この「野のひかり」ISBNが無いので、当然Amazonでは購入できません。置いている書店さんも恐らくめったに無いと思われます。直接水仁舎さんにお問い合わせいただくか、書店さん経由で注文ください。定価は税別1700円です。
水仁舎さまの連絡先はこちらです。
東京都東村山市久米川町2-36-41
電話 042-308-8324
すばらしい詩集の紹介をありがたうございました。
拙サイトにても紹介させていただきました。
うつくしい、みてみたいです