Who can make a delicate adventure
Of walking on the ground?
Who can make grass-blades
Arcades for pertly careless straying?
You alone, who skim against these leaves,
Turning all desire into light whips
Moulded by your deep blue wing-tips,
You who shrill your unconcern
Into the sternly antique sky.
You to whom all things
Hold an equal kiss of touch.
Mincing, wanton blue-bird,
Grimace at the hoofs of passing men.
You alone can lose yourself
Within a sky, and rob it of its blue!
Maxwell Bodenheim
From “Introducing Irony“
1920
試みに翻訳してみました!
青い鳥への助言
地面の上をちょこちょこと
可愛らしい冒険が出来るのは誰?
生意気で不注意な迷子のために
草葉のアーケードを作ることが出来るのは誰?
ただお前だけ。木の葉の上をかすめ飛び
全ての欲望を軽い鞭へと向けてしまう
お前のその深い青の羽で形作った鞭。
お前は厳格で古めかしい空へと
お前の無関心を鋭く訴えかける。
お前は全てのものに等しく
口づけを与える
気取り屋でいたずらな青い鳥よ
通りすがりの人間共の足にしかめっ面を向ける。
お前ただひとりだけが
青空の中に自らを投げ込むことが出来る。
そしてその青色を盗んでくるのだ!
拙訳です
青い鳥への忠告
地面の上をあるくことを
あえかな冒険にできるのはだれ?
草の葉をアーケードにして
なまいきにのんきにさまよえるのはだれ?
君だけだよ 葉末をかすめながら飛び
群青の翼の先っぽで欲望を軽い鞭に変えてしまう君だけ
君だけだ 怖い顔した古めかしい空に
無頓着に大声で歌える君だけ
君だけだ すべてのものがひとしなみに触れて口づける君だけ
小股で歩く放恣な青い鳥よ
通りすぎる人間どもの足をにらみつけてやれ
君だけが空の真っただ中に埋もれて
空の青を奪い取れるのだ
よくわからないところが多く 訳もあまり自信がないのですが…
タイトル「忠告」がどんな忠告なのか
よく読むとひとつだけ命令文があって
grimace「しかめつらをせよ」なんですね
人間にしかめつらをする? 人間など軽蔑をして自由に飛び回れということかな…
carelessはここではより語源に近い意味
すべての care(心配事)から自由な状態
”not at all worried about something’ (Oxford Learner’s Dictionary)
と考えてみました
wanton, unconcern などと同様に
何物にもとらわれないのんきで自由で無頓着な鳥の様子を描写していると考えます
松本さん、ありがとうございます!
Grimaceはやはり、命令文として解釈すべきなのでしょうね。
私も、迷って結局通常のBlue Birdを主語とした動詞として訳したのですが。
あと良く分からなかったのはlight whipです。
これは、青い羽でぱしっと葉を打っているところを鞭にたとえたのでしょうか。
light whips のあたりの訳は私もおぼつかないのですが
次の行のwing-tips とのアナロジーはあると思います
whips と tips で押韻していますし(そういえば押韻しているのはここだけですね)
鞭のようにぱしっと空気を打って 欲望の赴くままにとびまわる そんなイメージでしょうか